小屋暮らしの第一人者高村友也氏によると、
短眠がいいとかたっぷり寝たほうがいいとか、朝型がどうとか夜型がどうとか、そうしたご高説を全て吹き飛ばすだけの破壊力を、自由な睡眠は持っている。
とあります。
それはそうかも。とわたしも思うところがあります。
睡眠はまだ謎だらけ
睡眠については、まだわからないことだらけというのがほんとのところではないかと思う。
実際個人差も激しいことが知られてきてます。
規則正しい生活が肉体的健康や精神的健康に良いというのはでたらめで、せいぜいいえるのは、規則正しい社会生活には、規則正しい家庭生活が必要である、この程度だろう。
と高村氏は述べている。
何かというと「規則正しい生活」と言われて育ったわたしとしては、びっくりしてしまったのだけれど、じつは内心「規則正しい生活」というものに胡散臭さを感じていたので、高村さんのように、寝たいときに寝て、起きたいときに起きるという自由な睡眠のほうがからだに合う人も少なからずいるのではないかと思うわけです。
だけどそれこそ社会からちょっと距離をとって、気ままな小屋暮らしでもしない限り、ふつうは社会的な拘束を免れない。
「規則正しい生活」は、社会生活を送るのに都合がいいだけで、ほんとに健康にいいかどうか、わたしも疑問なんですよね。
日勤と夜勤の交代勤務など24時間体制の仕事をしていたり、育児や介護をしている人なんかも、実際規則正しい生活なんて不可能で、だからって、健康を損なうなどと言われてしまっては、ほんと哀しくなります。
みな自分の生活の中で、睡眠をとるくふうをしていくしかないんですよね。
ただ、健康にとって睡眠は生命に関わる重要事項であることを忘れてはいけません。社会生活はその次です。
高村氏はこうも述べてます。
いつどれだけ寝るべきかは、体が一番よく知っているわけで、それに従えばいいだけである。
それが社会の中で自由にできれば言うことないんですが……。
自分にはできなくても、高村氏のような暮らしを実際にしている人がいると思うと、なんか生き物の多様性を感じて、平和でうれしい気持ちになるのでした。
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