『頭を5cmずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る!』という本によると、本当の正しい姿勢を誤解している人が多いという。
わたしもしっかり誤解している一人でした。
日ごろから姿勢を正そうと心がけているのに、なぜかからだのあちこちが痛い、なんて人は要注意。
あなたの考えている正しい姿勢は、間違ってるかも。
胸を張っても背筋は伸びてない。
姿勢を正そうとするとき、無意識に胸を張りませんか? 胸を張れば正しい姿勢になるという思い込みは間違いなんですって。えーっ!?ですよね。
胸を張ってかっこよく見えるモデル姿勢、あれは胸突き出し型の悪い姿勢の一つなんだそうです。
女性はとくに、胸突き出し型の姿勢の人が多いそうです。からだのラインにメリハリがついて、きれいに見えるから。
でも、この姿勢をずっと続けていると、からだに大きな負担をかけ、やがて不調をきたすことになるそうです。
よくあるストレートネックは、この胸突き出し型姿勢が原因なんだそうですよ。わたし自身、典型的なストレートネックと診断されたことがあって、時々姿勢を正すように心がけていたのですが、どうやら胸を張っていただけで、背筋は伸びていなかったみたいなんですね。どうりでいつも背中が痛いはずです。
なので、どうしてもきれいに見せたいとき以外は、本当に正しい姿勢に戻して、リラックスするようにしたほうがいいみたい。
じゃあ、本当に正しい姿勢ってどういうの??
それがわからなくなっている人が多いのだそうです。わたしも正直わからなくなってます。胸を張れば、自然と背筋が伸びているものだと思っていましたから……。
胸を張ると背中が反り返る。
なぜ胸を張っても、背筋が伸びないのか?
実際に胸を張ってみると、すぐわかります。胸を張ると、背中に力が入り、反り返っていることに気がつきますよね。
これがかっこいいからだのメリハリを作っているんです。
背中が反り返っているということは、背中の筋肉が緊張して収縮している状態であるということ。背筋が伸びているとは、とうてい言えないことがわかります。
さらに、背中が反り返ると、その結果、お腹が前に突き出すことにもなります。
こうしたからだの不自然な反りは、筋肉のこりや冷え、むくみの原因になるんですね。
だから、せめてオフのときは、自然な正しい姿勢に戻すことができ、ときと場合によって姿勢を使い分けられるようになるのが理想なんです。
姿勢矯正は地道な練習あるのみ。
『頭を5cmずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る!』の著者は、一日3分のエクセサイズを根気よく続けることで、姿勢をよくすることができると述べています。
まずは、からだにいい正しい姿勢を知ることから始め、悪い姿勢で固くなったからだをやわらかくし、姿勢を正すことができるからだづくりをしていきます。
道は遠いですが、あきらめなければ、今以上姿勢が悪くなることを防ぐだけでなく、改善の方向に進むことができます。
でも、むずかしいんですよね。
とくに、胸郭(肋骨で囲まれた部分のこと)全体を背中側に反らすエクセサイズがうまくできません。胸郭が反ると、肋骨の隙間が開いて丸まった背骨が起き上がるそうなんですが。
でも、わたしは、胸郭がかたくなっているらしくて、肋骨の隙間が広がる感覚がわかりにくい、というかまったくわかりません。胸郭を反らそうとすると、胸郭が上に上がって胸を張る姿勢になってしまうんです。胸郭が上がらないで、肋骨の隙間が広がるって、いったいどんな感じなんでしょう?? 胸郭がやわらかくなってくるのを待つしかなさそうです。
正しい姿勢を説明している本はたくさんありますが、正しい姿勢を身につける方法をこれだけ具体的に教えてくれている本は、これが初めてでした。せいぜい壁際に立って、正しい姿勢を確認する程度のものがほとんどでした。
モデル姿勢のように、きれいに見える姿勢が正しい姿勢だとしている本もかなりあった中で、この『頭を5cmずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る!』は、からだにいい正しい姿勢と、きれいに見える姿勢とをうまく使い分けることを推奨している点もおもしろいと思いました。
健康的なからだにやさしい正しい姿勢を知りたい人は、ぜひ読んでみてください。
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