早くも手足が冷たい季節になりました。
便秘が改善し、徐々に片頭痛も減らせそうで、何となく冷えも改善するのではないかと期待していたのですが、そうかんたんにはいかないみたいですね。
温めても温めても冷たくなる冷えはどこから来るの?
下半身は冷えないように重ね履きをし、ぬるめのお風呂にじゅうぶんつかり、冷たい飲み物はいっさい飲まず、便秘もない。それなのに手足が冷たく、肩や首が固くなる。まったくわたしの冷えはしつこい。
ひとつには筋肉が少ないからだと思う。これはもう筋トレなどの運動をして、これ以上筋肉を減らさないようにせめて維持していかないといけません。
だけどもう一つ、しつこい冷えには原因がありそうなんです。
脳内セロトニンが足りない!?
セロトニンというのはドーパミンとかノルアドレナリンといったものと同じ感情をコントロールするホルモンとして有名です。セロトニンの一日の分泌量は体温の一日の変化とほぼ一致していることから、体温コントロールにも深く関わっているとされています。
脳内セロトニンは脳中枢で作られ、情報を脳中枢に伝えるはたらきをしているんです。
ところが脳内セロトニンが少ないと、温熱中枢への情報がスムーズにできず、一日中体温が上がらない冷えにつながるんだそうです。
いくら温めてもからだが温まらないのは、この脳内セロトニンが不足している可能性があります。
脳内セロトニンと腸管セロトニンは別物
ここでいうセロトニンは脳内で作られる脳内セロトニンのことを言ってます。
セロトニンには、ほかに腸管で作られ、全身をめぐるものもあります。でも、この腸管セロトニンは、血液脳関門という関門を通過することはできないんです。つまり、腸管セロトニンが脳内セロトニンになることはないんですね。まったくの別物だと思ったほうがいいようです。
大事なのはトリプトファン比率
さらに脳内セロトニンの原料になるトリプトファンには同じ通路を使って脳内にとりこまれるライバルがいるんです。
だからむやみにトリプトファンが多い食品を食べても脳内に多くのトリプトファンがとりこまれるわけではないんですね。
トリプトファンとライバル関係にあるフェニルアラニン・ロイシン・イソロイシンといった分岐アミノ酸が多く含まれている食品をトリプトファンと同時に食べていると、せっかくのトリプトファンもほとんど脳内にとりこまれないことになってしまい、脳内セロトニン不足を招くことになるんだそうです。
大事なのは、トリプトファンとライバル分岐アミノ酸との比率です。
トリプトファン比率が高い食品をとらないと脳内セロトニンは増やせません。トリプトファンがたくさん含まれているからといって、トリプトファン比率の低い乳製品や動物性タンパク質を取り過ぎないようにしないといけないんです。そこのところ、わかっていない専門家やお医者さんも多いそうなので自分で注意しましょう。
運動量の少ない人は、大豆製品がよいみたいですよ。やっぱり食事って大切なんですね……。
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