最近の冷え性は、下半身を重ね履きや足湯で温めるだけではうまくいかない。むしろ冷えがどんどん重症化する人が増えているそうです。
というのも、からだの表面体温はむしろ高く、からだの深部が冷えているからだそうです。
からだがほてって汗をかいたりするので、自分が冷えているということに気づかない人も。
はじめは、従来からあった冷え性だったのに、こうした厄介な冷え性に移行してしまう場合もあるようです。
からだの深部をあっためるには?
からだの表面は熱いのに、からだの芯は冷えている場合、どうすればいいのでしょう?
からだの芯が冷えている人は、
- エアコンに弱い。
- 暑いか寒いかわからなくなることがある。
- すぐ疲れる。
- お腹をこわしやすい。
- 生活習慣病である。
- 夏でも暖房器具を使いたくなる。
といった体調不良を抱えています。
とにかくからだの芯は冷えているのだから、あたためたいところです。でも、からだの表面は、通常より高くなっているので、へたなことをすると、ひどくのぼせて危険なことになってしまいます。
新型冷え性の人は、どうすればいいのでしょう?
運動習慣や呼吸法、正しい姿勢を身につける。
結局、
- 運動
- 呼吸法
- 姿勢
なんですね。これって、冷えとりだけに限りません。健康法のいきつくところは、みな同じ、というところでしょうか。
加齢とともにかたくなっている筋肉をほぐすストレッチを習慣にして、冷えを克服した人も少なくないです。
先日、「みんなの家庭の医学」でも紹介されていました。軟式野球のボールを使った李状筋(りじょうきん)を鍛える方法もその一つですね。李状筋というのは、おしりの奥にある筋肉です。
ほかに、骨格底筋も鍛えたいところ。
適切な運動は、正しい姿勢を維持する筋力をつけることになります。さらに、正しい姿勢は、からだの代謝をスムーズにする正しい呼吸を可能にしてくれます。みんなつながってるんですね。
科学技術が発達し、何かと便利になり過ぎた現代で、元気に寿命を全うするには、ただふつうに生活しているだけでは、運動不足になってしまうんですね。多少の運動を無理やりしないことにはどうにもならない感じ。
運動嫌い! なんて言ってられないんですね。
新型冷え性の場合、やってはいけない冷え体策。
からだの芯は冷えているのに、表面温度は高くなっている新型冷え性には、やってはいけない冷え体策があります。
むやみにあたためるのは危険。
新型冷え性の場合、からだの表面に持っている熱を放熱し、表面の高い体温を下げるようにすると、不思議なことに、深部の冷えが改善するのだそうです。
こうしたニュータイプの冷え性は、電気毛布や電気あんかなど電化製品の電磁波を長年浴び続けてきたことや、化繊の衣服などによる静電気の影響によるもの、と指摘する専門家もいます。電化製品や化繊は、できる範囲で使わないようにするのも方法ですね。
エアコンなどで、寒さや冷えを感じたときは、湯たんぽや天然繊維のゆったりした下着で調節するようにしましょう。からだを締め付けるような化繊のインナーは、からだのめぐりを悪くし、冷えを悪化させるおそれがあります。
足湯もまた、新型冷え性を悪化させる場合があるので注意が必要です。入浴は、ゆっくりつかっていられるぐらい低温のぬるま湯に全身つかり、じっくりからだの芯をあたためるようにするのがよいようです。
お腹が冷たいときは、腹巻や湯たんぽを利用しましょう。
とにかく、むやみにあたためないことです。からだがのぼせるほど熱くなって放熱しようとしているときは、邪魔しないこと。そして、寒さや冷えを感じたとき、適切に対処するようにします。
対処の仕方には、いろんな説があり、流行もあります。からだに負担のない、なるだけ自分に合った自然な方法を吟味して選びたいですね。
数ある健康法に振り回されるのではなく、情報をうまく利用し、自分に合うものを、自分で見つけるようにしましょう。
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