規則正しい生活を習慣づける標語に「早寝早起き朝ごはん」というのがある。わたしも子どもの頃からずっと、何の疑いもなくいいことだと思い込んでました。
でも、正直いま、「早寝早起き朝ごはん」と言えばいいと思ってる風潮に、ちょっと疑問を持ってます。
体内時計はみな違うらしい
そもそも規則正しい生活って、ほんとに健康に必要なことなんでしょうか?
うちのムスコは、ずっと睡眠が安定せず、苦労しています。発達障害の二次障害的なものかと思われてきたのですが、最近になって、体内時計のリズムが標準とは違うおそれもあると言われています。
医師によると、冬だけ睡眠時間が長くなる人や、だんだん睡眠時間がずれてしまう人など、べつに不摂生な生活をしているわけでもないのに、睡眠時間を通常のように調整するのが困難な人が、少なからずいるんだそうです。
こういう人は、無理に社会生活に合わせようとがんばり過ぎると、かえって体調を崩してしまうことがしばしばあるそうです。でも、人は、社会の中で生活するものです。そこで、それぞれに合った社会生活との折り合いが大事になってくるんですよね。
健康のかたちって一つじゃない!
「健康的な生活をしなくちゃ!」ということがストレスになってませんか?
睡眠に限らず、健康的な生活習慣だと言われている常識を、自分にはあてはまらないのではないか? と一度疑ってみてもいいのではないかと思います。
医師や学校の先生がすすめるような生活ができないからと言って、不健康だとは限りません。
- 「3時間しか寝ていない」
- 「食べ過ぎた」
とクヨクヨするほうがずっとからだに悪いということもあります。
現実では、仕事や学校のリズムと自分の快適なリズムが合わなくて、苦労しているのが大半ではないでしょうか。
睡眠にしろ、食事にしろ、もちろん自分のやりたい放題がいいわけでもなく、かといって教科書どおりの模範生活ができるわけでもありません。誰もが持っている理想と現実の調和のうまい人を健康な人というのではないかと思います。
だから、「早寝早起き朝ごはん」一点張りじゃなくって、もっと多種多様な健康のかたちをあれこれ模索することについて、もっと寛容な社会であってほしいなと思うわけです。
「規則正しい生活をさせなくちゃ!」って躍起になってるお母さん
わたしはかつて、「早寝早起きさせること」こそ母親のつとめ、とばかりに躍起になって失敗した母親の一人です。
けっして規則正しい生活をさせちゃダメ! と言ってるわけじゃないですよ。
規則正しい生活だけが健康になる唯一の方法ではないんですね。その方法が合わないこともあるってことを知ってほしいんです。
健康になる方法は、一つじゃないんです。
- 「これさえすれば」
- 「これだけでいい」
なんていう健康法は超あやしいです。
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