40代後半になってから、体調不良に悩まされ、自然と健康に関心を持つようになりました。人生の後半、ずっとからだの不調を抱えながら過ごすなんてイヤじゃないですか。
ふと、見渡しただけで、世の中には、実にいろいろな健康法があることを知りました。あまりにもいろいろな考えがあって、だからいったい結局どうすればいいんだろ? と混迷しているところ、ひときわ魅力的に思えたのが断食(ファスティング)でした。
一時的に食べるのをやめる。
そのシンプルさがわかりやすいせいかもしれません。圧倒的な説得力を感じるんですよね。
ファスティングが断食のことだとは知らなかった!
はじめの頃は、断食=ファスティングだって知らなかったんです。ベツモノだと思ってました。
わたしがはじめて断食スゴイって思ったのは、甲田光雄医師の『奇跡が起こる半日断食』を読んだからでした。断食が医療行為として行われていることを知って、ほんとびっくりしたんです。
断食というと、元気な人が修行のためにするか、痩せたい人が無理にするものぐらいにしか思っていなかったですから……。
甲田医師の半日断食の本は、かなり古い本です。細々と読まれ続けてきたもののようでした。わたしが読んだのは、もう5年以上前でしょうか。当時は、知る人ぞ知る変人医師といった感じでした。
ところが、最近は断食の効果が見直されてきており、甲田医師のこの本もアマゾンでベストセラー1位になっています。
その後、美容業界で頻繁にファスティングという言葉が使われるようになりました。
ファスティングって何だろ? と思って調べたら、断食のことだと説明されているのを知って、これまた驚きでした。何かピンときません。甲田先生の言うところの断食は、ストイックで真面目で、どこか深刻だったからです。なのに「ファスティング」ときたら、なんておしゃれで軽快、ヘルシーなイメージなんでしょう! 笑っちゃいます。
「断食」ファスティングいろいろ。
3日以上の断食(ファスティング)は、医師のもとで行わなければ危険とされています。
断食(ファスティング)中は、水分はもちろん、生野菜などから酵素をとるといいようです。最近は、ファスティング用の酵素ドリンクが人気ですよね。品質のいいものは、むちゃくちゃ高価ですが。
身近にある旬の果物や野菜でもじゅうぶんだと思います。断食(ファスティング)は、あくまでも食べ物をからだに極力入れないようにすることがメインですからね。
また、農作物の農薬など汚染物質が心配な場合は、重曹水に30秒ほどつけると除去できるそうですよ。
七号食ダイエット
断食の変型パターンである七号食ダイエットは、自宅で10日間行うものです。七号食というのは、玄米ごはんだけの食事のことです。わたしも七号食は、2回実践したことがあります。玄米ごはんなら、いつでも好きなだけ食べられるので、比較的取り組みやすい方法です。
玄米を炊くだけでいいので、準備も簡単です。玄米ごはんは、それだけで栄養バランスのとれた食品なので、断食中の食品として最適なんですね。ゲドックス効果も期待できます。
七号食をはじめて体験したときは、便秘が改善し、すっきりした感じがしましたが、2回目は、正直新鮮味に欠けました。何より10日間というのが長いので、習慣化するにはキツイなって思います。玄米ごはんを好きなだけ食べられるとはいえ、飽きてくるので、思うほど食べられないんですよね。10日間ほかのものが食べられないのは、空腹を我慢するのと同じぐらいツライものでした。お腹いっぱい食べられたら何でもいいというものではないんだなあ、と、つくづく思いました。
でも、毎日の食事に寝かせ玄米を食べるのは、おいしいし、健康にいいですよ。オススメします。
鶴見式半断食
鶴見式半断食は、鶴見隆史医師の著書で紹介されている週末2日半の断食の方法です。代表的というか、基本的な断食の方法ではないかと思います。
朝食を抜く半日断食がもの足りなくなってきたら、次はこの半断食に挑戦したいところです。でも、少食に慣れてからでないと、いきなりはしんどいかもしれません。
半断食は、1ヶ月に1回程度、習慣にすると、ゲドックスや免疫向上に効果があるそうなので、ぜひ生活に取り入れたいですね。
野菜おろしコース
朝:野菜(大根・ニンジン・ショウガ)のすりおろしにドレッシングをかけて。ドレッシングは、醤油・黒酢・フラックスオイル・菜種油を混ぜたもの。
昼:梅干1個。
夕:朝と同じ。
フルーツ・生野菜コース
朝:フルーツ1~2種類と生野菜1~2種類。生野菜にはドレッシングをかける。
昼:梅干1個。
夕:朝と同じ。生野菜の種類は変えたほうがいい。
フルーツ・野菜おろし・重湯コース
朝:野菜おろしとフルーツ1種類。
昼:梅干1個とフルーツ1種類。
夕:玄米雑穀ご飯の重湯(塩少々と梅干1個つき)1杯と野菜おろし。
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